診療内容

脳腫瘍(神経膠芽腫)の治療《TTフィールド療法》

神経膠芽腫(しんけいこうがしゅ)とは

脳の神経細胞を支える神経膠細胞が腫瘍化したもので、大脳に発生し周囲の脳に浸潤し広がる最も悪性の腫瘍といわれ、悪性脳腫瘍の中でも最も頻度の高い腫瘍です。

現在のデータで、5年生存割合は10%程、平均余命は1年半と考えられており、開頭手術で腫瘍を摘出後、放射線治療と化学療法が世界標準治療です。神経膠芽腫が発生した場所により生命予後は変化しますが高齢であるほど悪性の経過を辿り、また再発もし、再発すると余命は6か月程となります。

神経膠芽腫のMRI画像

TTフィールド療法とは?

TTフィールド(主要治療電場)療法は、電荷を帯びた細胞成分に物理的な力を及ぼす低強度の交流電場を

腫瘍内で発生させ、通常の有糸分裂プロセスを阻害し、がん細胞を死滅させる療法です。

TTフィールドジェネレーターと呼ばれる装置から頭皮に直接貼るINEトランスデューサーアレイを通じて 脳内に交流電場を発生させ、正常細胞を傷つけることなく、がん細胞の分裂を阻害しアポトーシスを誘導、 腫瘍の成長を防御します。

膠芽腫が再発した成人患者に対する最も有効な化学療法との比較試験で、TTフィールド療法による治療効 果は今日可能な最善の有効化学療法と同程度優れていました。

さらに本試験では、TTフィールド療法の方が化学療法に典型的な有害事象の発生率が有意に低く、QOLが 優れていました。

2015年米国においてNational Comprehensive Cancer Network(NCCN)ガイドラインで再発膠芽腫の 治療にTTフィールド療法が推奨されました。今後外科療法、放射線療法、化学療法に加わる標準治療とな ることが期待されます。

実際に装置を取り付けている様子

TTフィールド療法の効果

がん細胞が分裂を始めようとする。

TTフィードが、がん細胞の分裂を阻止する。

がん細胞の分裂が遅延または停止。いくつかのがん細胞は細胞死する。

受診方法

脳神経内科・脳神経外科を受診してください。

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